2011年5月27日

iPad2 + GoodReader + PDFのコンボで問題発生

「ほぼペーパーレス化」を実現するため、職場で配られた書類はDR-150でスキャンしてPDFにして持ち歩くようにしましたが、DropBoxの容量が少ないこと、WiMax通信主体のため数十MBもあるようなPDFをいちいち落としてられないなどの問題からスキャン後のPDFをAdobe Acrobat Proで再圧縮をかけることにしました。

これにより、20MBくらいある書類が1MBを切るサイズとなり、なおかつ読むには十分な情報量を保てるようになりました。

…ところがここで問題が!!!

iPad2に入れているGoodReaderというまさに「神アプリ」というにふさわしいビューアーが、PDF内の一部画像を表示できないのです。具体的に言うと、PDFの中でJPEG2000規格で圧縮された部位だけ、欠けたように表示できなくなってしまいます。

JPEG2000というのは、JPEGとPNGの良いところどりをしたような画像の規格で、写真のような複雑なデータとJPEGが苦手とするシンプルなデータ(アニメ絵や単純な図形)を効率よく圧縮できる仕組みのことで、最近のPDFファイルは容量削減のため、このJPEG2000を利用できるようになっています。

で、Acrobat Proの「スキャンされたPDFを最適化」コマンドを利用すると、驚くほど容量を圧縮できる一方、かならずこのJPEG2000を使われてしまうのです。そのため、PDFをGoodReader上で表示しても、所々表示されないガタガタの文書になってしまうのです。これでは使い物にならない。

で、単純にGoodReaderのバージョンアップを待てば良いのかというと、そういう単純な問題でもないらしい。どうやら画像表示については、iOSの仕様にかなり頼ってしまっているようなので、iOS自体がJPEG2000に対応していないためにGoodReader上でもJPEG2000画像を表示できないという状況になってしまっているらしいのです。

というわけで取り得る選択肢は3つ

  • iOSバージョンアップまで待つ
  • PDFを圧縮しないで使う
  • 別のPDFビューアを用意する

…うーん、理想的な「ほぼペーパーレス化」はまだまだ先のようです。

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