2014年3月10日

UR44の入力ノイズについて

以前書いたSteinbergのオーディオインターフェース、UR44のノイズについて、とりあえず録ってみましたのでアップしときます(曲作れよ!)

ur44input

CUBASEのスクリーンショットです。MacBook ProのRetinaディスプレイモデルでスクリーンショットを撮るとこんなアホみたいな解像度になるんですね・・・内部処理頑張ってるんだな-。

それは置いといて、とりあえずUR44の前面入力1/2と3/4、それに背面のライン入力5/6に発生するノイズです。前面入力はゲインをLINE側(左廻し)にめいっぱい、LINE入力は-10dBVに設定し、DSPによるエフェクトは全部切ってあります。

つまり、この本体の素の入力で、これだけノイズが乗っているということです。

でもって、これを録音してみたのが下記のデータ。だいたい10秒くらいのほぼ無音データですが、よーするにUR44に何もつながないで録音してみたデータです。

ほぼ無音なんですが、3つ混ぜると結構気になるレベルになっちゃいます。-74dBくらいなので、ヘッドフォン出力を0時くらいまで回すと、普通にシューシュー聞こえてしまうと言う…

つまり、これが何を意味するかというと、曲の中にマイクなり楽器なりを繋いで録音したトラックが6つ同時に鳴っている時、そのバックではこのノイズが一緒に鳴っているということなんですよね。

マイクで録音する時はゲインを上げて録音するので、こんなもんじゃ済まされないです。ゲインつまみを3時くらいまで回すと、だいたい-78dBくらいのノイズが乗っています。まあ、これは普通よりちょっと悪いくらいです。

結構前に出たUR28Mが、何も接続しない時のノイズが-100dBくらいなので、だいぶ違うと思います。

マイクプリの性能やら、その他のアナログ回路の設計やら、様々な要素があるので、数字だけで性能を語るのはナンセンスだというのは分かっているつもりですが、それでもこれはちょっと酷すぎるのでは、と思いました。2014年2月に、音質重視で電源アダプタ必須という設計で出てきたSteinberg純正のオーディオインターフェースの本気がこれでは困ります。何か困るって、29,000円も出して買ったのに-!ふんがー!!!

この機種、ヘッドフォンアンプはだいぶ良くて、ミキシングや音楽鑑賞目的で買った部分もあるんですが、何よりボーカルを録音しながら独立した2つのヘッドフォンアウトを使ってモニターできる、ってところに魅力を感じて買ったのに、そのマイク入力がまさかのホワイトノイズ乗りまくりってのは痛すぎるのです・・・UR28Mだって、マイクプリだけでいればD-PRE積んでるわけだし。そしてボーカルしか録らないから、2つマイクプリがあれば十分なので。192kHz対応とかさらにいらないw

そんなこんなでたぶん今後も使い続けるUR44ですが、とりあえず駄目元で修理に出してみたいと思います。故障だと思われるくらいノイズが乗っているとメーカーにも認識して欲しいですし…。29,000円くらいのオーディオインターフェースにそんなに求めちゃ駄目なのかなあ?いや、ノイズレスってのも、立派な高音質の条件だしなあ。どうしても同社?のn12の働きっぷりと比べてしまうのです。ヘッドフォンアウト以外は本当に高性能で音がいいからなあ、n12

さて、メーカーから戻ってきた後に、またレビューしたいと思います。

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コメント(1)

スタインバーグとヤマハにメールを出してファームウェアのバージョンアップによるノイズ改善を要求される事もお勧めします。UR22は初期不良であるコンデンサーマイク使用時の微小低周波ノイズに対してファームウェアのバージョンアップで対応しましたので。藤本健のレポートによると、UR44のノイズlevel(db)は48Khz/24bitで録音した場合に-90.2、UR28Mは-100.2、QUAD-CAPTUREが-102.1、と計測されています。昔、私は8mmビデオテープ方式マルチトラックレコーダーのTASCAM DA-38とマッキー1604VLZを使ってましたが、8トラックの同時再生を超えるとノイズが酷かったですね。私は2台をシンクして16トラック使ってましたが、精神上、気になるといった側面も強かったです。今はソフト音源をパソコン内部で鳴らすので、オーディオインターフェイスを経由して録音したトラックは少なめで済ませるから、昔よりはトータルノイズが抑えられるでしょうけども。

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